3/13(震災3日日)

 

中途半端な体勢で寝たためか3時半ごろに起床。

前夜に友人の言っていた「ANAの臨時便が出る」ということを思い出し、迷惑だと思いながらも親に電話を掛けてその件について確認してもらったところなんとビンゴ!
早速予約を入れてもらいました。


そして6時半頃、起きている人に「福島空港へ行くのだがタクシーを相乗りしないか」と尋ね回ったところ、尋ねた相手は全員「OK」の一つ返事で快諾。
2,3分の内に自分を含め4人集めることができました。

タクシーに乗った後、お互いに話をしていると皆、出身地が違うようで、一人は北海道、一人は沖縄、一人は名古屋ということでした。

運賃も4人で割り勘しただけあり一人頭5000円程度と非常に安くつきました


空港に着いてからはただひたすらに待ちぼうけ。
時折ロビーを散策したり、時間貸のオンラインPCで暇つぶししていました

 
福島空港にて

この行列は全てキャンセル待ちの列。正午前にはこの行列は空港の外に伸びていました。
 
全く進まない行列。
震災、そして原発からの避難に向けたためか必要なものをたくさん詰め込んだ重い荷物を持った人々が目立っていました
 
フライトは全て臨時便。この“羽田”の文字を目にした時、ようやく帰れるんだと実感しました。
 

そして羽田行き搭乗手続き開始の案内放送が流れ出発ロビーへ。

 
福島空港に到着したANA機。後ろでは災害救助ヘリが離陸。
 

出発準備も整い搭乗が開始されいよいよ機内へ。
離陸前の機内からはひっきりなしに離着陸するヘリの姿がよく見えました。

 
機内より

こちらでは自衛隊のトラックとヘリが駐機していました
 
地震で窓ガラスが壊れた空港管制塔。何処で管制しているのか気になりました。
 

そして15時35分。定刻より20分遅れて1512便は羽田へ向けて出発

 
機内より水戸市上空(ガラスにスモークがあった為、若干色の調整を行っています)
 

羽田到着前には千葉のコンビナートで火災の為かどす黒い煙がたなびいていました。
また、その為か(飛行機にそこまで詳しくないのでわからないですが)着陸は房総半島を回る形のコースとなっていました。

そして16時20分。羽田へ無事到着。
飛行機から降りた瞬間なんだか長い夢から目覚めたような気分でした。

 
羽田空港にて

飛行機のタラップを降りていると真横をもうすぐ引退予定のボーイングの737が滑走していました。
737の機体の背後にあるスカイツリーを見て東京に帰ってきたのだと深く実感。
 

到着ロビーに着くと家族全員が出迎えてくれました。
自分の不孝さを自省すると同時、今回のこの出来事を通じ、自分を気遣ってくれた家族の思いやりをより一層、深く知ることになりました


最後は変な感じにまとめてしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございますm(_ _)m

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